肉離れ

肉離れについて

肉離れについて肉離れとは、筋肉が収縮した状態で引き伸ばされた時に、部分的もしくは完全に断裂してしまった状態のことを言います。太ももやふくらはぎに起こることが多く、特にスポーツ中に起こりやすいと考えられています。
また、近年の研究では、筋肉というよりは筋肉から腱に移行する部分に損傷が起こることが多いということも分かってきています。
お子さんの場合は、痛みを我慢し続けると痛みに反応して全身の筋肉が硬くなり、身体が歪んでします恐れがあるため早めに回復させましょう。成長期の場合が筋肉と骨の付着部分が引っ張られることによって剥離骨折を起こすこともあるため、早急に検査をすることが大切です。

原因

スポーツ中のダッシュやジャンプ、身体を切り返す動作を行う際に筋肉が収縮したタイミングで起こることが多いです。
特に、ストレッチなど準備運動を十分に行わない状態で運動すると、筋肉が固い状態のままでスムーズに伸縮できず、肉離れにつながってしまうため、注意が必要です。

症状

肉離れを起こした瞬間に、筋肉が切れたようなブチっという音が聞こえ(必ず音が聞こえるわけではありません)、損傷した部分に強い痛みが生じます。また、患部を押すと強い痛みがあったり、伸び縮みをする動作でも痛みを生じます。重症の場合は、見ただけで筋肉が切れた部分がへこんでいるのが分かることもあります。

応急処置

肉離れを起こしてしまった際には、病院に行く前に以下の3つの応急処置をしておくと痛みが軽減されたり、治りが早くなることもあるため、覚えとくと良いでしょう。

すぐに冷やす

肉離れを起こしたらすぐに冷やすことが大切です。水に濡らしたタオルで冷やすといっただけでも効果があります。なお、冷やし過ぎると逆に筋肉が固くなってしまうため、長くても30分程度にしてください。

膝を軽く曲げて足を高い位置に上げる

病院に行くまでの間は、膝を軽く曲げてソファやクッションなどを使って足を心臓より高い位置に挙げた姿勢を取ると痛みが和らぐことが多いです。移動準備ができたらなるべく早く病院に向かいましょう。

移動時は患部に体重をかけない

患部に体重をかけるとさらに悪化する恐れがあるため、移動の際は家族など別の人に肩を貸してもらったり、どうしても一人で移動する必要がある際はタクシーなどで目的に向かうことで、極力患部への荷重を避けると良いでしょう。

検査・診断

MRI基本的には、医師による問診、患部の触診を行って診断していきます。また、必要に応じてエコー検査やMRI検査を行うことで、肉離れの具合をより詳しく確認し、適切な治療方針の検討を行っていきます。

治療法

基本的には損傷した部位を安静にして固定することが大切となります。
肉離れを起こしてから数日~3週間程度は患部を固定して筋組織の修復を目指す必要があるため、痛みが引いたからと言ってすぐにスポーツなどで損傷部位を動かすことは控えた方が望ましいでしょう。
また、運動器リハビリテーションで早期回復につながるストレッチや体の動かし方についても指導させていただきます。

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